2005年12月のひとりごと


Columntakabayashi


私のつぶやき 1年を振り返って


● 1年を振り返って ●

A.仕事

今年は仕事の依頼が少ない年でした。17年前に大手建設会社を辞職し自分なりの考え方で仕事をするために独立開業しました。一つ一つ丁寧に職人的にしたいと努力はしてきましたし良い建築主にも恵まれました。会社、組織の傘下に入ることは避け、常に自分の考え方をある程度主張できる立場を維持しないと会社を辞めた価値もないと言う思いが強く、そのため当然物件数は少ないのですが自分の考え方を捨てないように今年も頑張ってきました。これからも他の業種と同じように更に厳しい経営を強いられそうですが、効率が良くなくても、住宅にしろ、医院にしろ、単に建物を設計するのではなく、その家族の関係を含めた住まい方、医院の考え方を一緒に築いていく、あるいは、探していくことを忘れないで仕事に取り組んでいきたいと思っています。

営業はしませんので頼りは、紹介とホームページのみです。昨年はホームページからの問い合わせが多くありましたが今年は夏頃からさっぱりです。ホームページというのは難しいものですね。しかし、問い合わせがあるなしではなく多くの方が見てくださっていますのはありがたいことです。今後も私なりにホームページを大事にしていきたいと思います。


B.建築業界について

やはり、強度偽造問題です。そのマンションを知らないで買った人、知らないで被害を受けたホテルオーナーの方等は大変な思いをされているでしょう。車1台ではなく、自分の人生自体に影響してしまう大きな被害です。同じ建築の仕事をする者にとってこの問題は真剣に考えなくてはいけないと思っています。大事なのは、金額的にも人生的にも建築は大きな影響を持つもので、それを設計しているのだという自覚を常に忘れないことだと思います。「経済効率」だけで考えて良いような仕事ではないと思います。又、建築設計界も信頼性を保つためにもあのような事件が起きないような自浄努力は真剣に考えるべきと思います。私自身、設計界への力はありませんので、せめて、人の人生にも影響するものを設計しているという気持ちを忘れず、「経済効率」に走らず仕事を丁寧にしていきたいと思います。


C.自分自身について

化学物質過敏症が全てです。2年半前に急に軽い化学物質過敏症になりました。それが、今年の初夏に相当強烈な化学物質を吸い込んだらしく救急車のお世話になりました。その日の内に退院したのですが、それから2ヶ月程度は軽い化学物質でも症状がでて大変でした。いまも軽い反応が出ることがありますが落ち着いた生活に戻りました。数年前、レイチェルカーソンの1962年発行の「沈黙の春」を読みました。化学物質の人間への影響について警鐘を鳴らした本ですが内容は覚えていませんが、自分自身が化学物質に影響されるとは思っても見ませんでした。今は、真剣にこの問題を考えています。某大学医学部NPO法人主催の化学物資と人間への影響を考えた半年間の市民講座を受講していますし、今後、子供や、未来の子供のためにも何か発信していけないか検討中です。

シックハウスと化学物質過敏症は同じ化学物質の影響ですが少し違います。シックハウスは、その建物に入ると多くの人がその建物内部から発散する化学物質により過敏症の症状を呈することです。一方、化学物質過敏症は建物とは関係なく内部、外部、関係なくある特定の化学物質に過剰に体が反応してしまう特異体質?になった人の症状を言います。アメリカやヨーロッパでも問題になっていますし、ヨーロッパでは「REACH」という化学物質を抑制していこうという動きがあります。


追伸
アメリカ的な厳しい資本主義、中国等からの安い品物の流入、企業の海外移転、高度化、スピード化等々、大人にはストレスの溜まる厳しい状況です。その大人の状況が子供達に良くない影響をしているのが現状と思います。そんな中、何とかお互い生身の人間であることに思いをはせ、いろいろな人との人間らしいお付き合いが出来ればと思っています。


もう1週間で新しい年を迎えます。皆様にも来年が良い年でありますよう、又、健康で新しい1年が過ごせますよう心より願っております。




[2005.12.27]


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