■2005年01月のひとりごと
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
昨年は、日本も含め世界的に痛ましい自然災害の目立った年でした。今年は平穏な年でありますように願っております。
今年も、当事務所は医院、住宅の設計を中心に増改築、テナント内装設計も含め皆様のお役に立てればと思っています。今後は、仕事として成立するかどうかはありますが、建築設計に重心を置いた医院開業、住宅建設、増改築、テナント内装に関するコンサルタント業務、及び、本来得意なオーナー住宅(自宅)がある小規模マンションの設計を手がけていければと思っています。
● 医院 ●
病院関係の本を読んでみると、日本においては経営的に難しい状況の現在でもアメリカのような経営を十分に検討した上での病院経営コンサルタントの建設計画は提供されていなくて、過去の続きのワンパターン的な建設計画がなされているのが現実ではないかと思っています。医院も都会では過剰気味となり資金投資に見合う経営が成り立つ開業計画が必要とされるのは当然ですが、病院と違い先生個人の考え方や診療方法、科目、資金事情、自宅との関係、開業場所等々、個人的な要素が相当強いファクターとなる医院は、病院のような最大公約数的な対応では対処しきれない面を持っています。又、そのような開業を計画されている先生の開業顧問役としては、大手医療商社さえもまだ力不足のように感じます。
我々患者サイドから考えても、かかりつけの医院の必要性は十分認識されています。今までの経験を踏まえ純粋な医院設計の範囲ではなく、医院設計に重心を置きながら、個人的な考え方や事情が大きく左右する医院開業での、少なくとも建築全般に関する範囲以上に先生の開業相談役というコンサルタント的な仕事もしていければと思います。
最終的には、建築を中心に考える中小病院を含む医院開業の準備段階から開業までの総合コンサルタントが目標です。
● 住宅 ●
長い住宅設計のキャリアを生かし、商品化された住宅ではなく手作りの住宅を、建築主と共に生活設計を踏まえた住まいを提供したいと切に思っています。
住宅は、8畳の寝室+16畳の居間兼食堂+厨房+便所+・・・・で足して出来る物ではなく、そこに住む人たちの感覚に十分耐えうる、時間的な流れにも十分耐え、又、その家族と住宅がほどよく共生でき、共に歴史を刻んでいけるためには、その箱の形状、中身はどうするかが、私の目指す住宅設計です。又、例えば予算の許す限り竣工時が一番美しい塩ビシート仕上げの木調の枠や建具等ではなく、狂いは少しでる場合もあるが時間の経過とともにそれなりの風合いが出てくる材料を検討し理解していただけるように努力したいと思うと共に、そのような住まいを提供できればと思います。
下の写真は、現在工事中の木造住宅です。照明器具、エアコン、簡単な門扉、塀等を含み約64万円/坪のコストを考えた在来木造住宅です。若い夫婦の住宅なので落ち着いたシックな建物と言うよりいろいろな仕上げ材料を使った内装で、吹き抜けの勾配天井には丸太梁(横をそいだ形状)、構造的には関係ないのですが大黒柱として居間と2階廊下に20cm径の磨き丸太を使用しました。丸太梁は近い将来ひび割れます(構造的には問題ありません)し、おそらく丸太も小さなひび割れが出るでしょうが、何年経っても色があせるだけで変わらない化学製品の部材ではなく、時間と共に少し変化し風合いが出てくる材料を見てほしいと思い了解のもとに使用しました。他にも、吹き抜け廻りのL字型廊下の手摺は真鍮金属、天井は桧板素地やベニヤのペンキ仕上げなど、私にしてはにぎやかな内装ですが、一色にきちんとまとめるよりも、おおらかながらデザイン的にうまくまとまっている内装が最近は好きになりました。住むのは生身の人間ですから、たまに行く店は違いますが、いつも居る住宅はその方が自然な気がしています。
● 小規模マンション ●
マンション設計部隊を最後に大手建設会社を辞め、得意な都心型マンションの設計受注を目指しましたが、営業下手な大手建設会社という旗印のない「どこの馬の骨とも分からない」設計事務所には思うようには仕事はありませんでした。今、考えると当然のことなのですが。
設計事務所として落ち着いてきた今、その技量を生かし自宅+賃貸マンションの設計をして行ければと思っています。
● 建築関係の調査・研究他 ●
数年前より、大成建設株式会社住宅事業部の営業社員向けの試験問題を毎年作成しています。性に合うようで、受験生にとってはともかく私にとって結構楽しい仕事です。以前にも建築関係のレポートを作成していたので、受験者から疑問点がでれば、その疑問点に関する例えば「シロアリの習性」の疑問点が出れば、調べて相当量のレポートを書きます。外人専用戸建て賃貸住宅の企画レポートや、住宅メーカーを選定するための調査、レポート等を今までしてきましたが、性に合うのでこのような仕事がないかと以前から思っていますが、なかなかありません。経営的にペイするかどうか別にしてやりたい仕事の一つです。
以上が、年頭での私の思いです。今年も皆様にとって良い年でありますように願っております。
今年もよろしくお願い致します。
[2005.01.23]